2010年 11月の記事一覧
京都土地家屋調査士会の市民講座へ行ってきました。
大阪会の人間が、わざわざ京都へ??と
思われるかもしれませんが・・・
実は「紛争管理」の第一人者とも呼ばれているすごい人が来ていたのです!
九州大学のレビン小林久子先生です。
それ自体は新しい学問であるので、
知らない方のほうが多いですよね。
今日は集団間紛争発生のしくみについて学びました。
数人程度の集団から国単位の集団まで、その紛争が起こるメカニズムは
基本的にも同じであるということがよく分かりました。
今日の特に大切なキーワードは「多様性」でした。
私たちには固定観念や先入観があるので、人間の多様性に気が付きにくいという
ことがあります。 多様性は、身近な言葉でいうと個性ともいえます。
この人は、こんな人間だ!という決めつけをしてしまうと
その時点で、その人の違う面を感じ取ることは出来なくなってしまうのです。
自分がもし紛争に巻き込まれたら・・・
そんな時は人間の多様性を思い出して、攻めている相手は本当にそんな人間か
客観的に物事を捉えようと努力しなければなりません。
なんだ・・・簡単なことだね・・・と思われた方がもしいたら、
注意してくださいね。
そう言えるのは、紛争の当事者になっていない状態だからです。
人間の歴史の中で、常に争いが絶えないのは、紛争を引き起こす
人間の行動パターンがあるからです。
紛争に引きこまれ、そして当事者となっていくというメカニズムを
知らずして客観性を保つことは難しいことなのです。
今日の講義で意外なことに気がつきました。
集団紛争時の人間の行動パターンは、私が個人的に研究している
個人対個人の紛争発生時の心理的な作用と非常に似ていることです。
つまり人間の内面(心)の作用は、集団の人間の行動パターンにも
そのまま表れているということです。
これからの土地家屋調査士には、この紛争解決のための学問は必ず必要ですよね。
京都会では、それが先進的に行われているので、とても羨ましい限りです。
研究者による話は実務には通用しないと思っているかたもいるかもしれませんが、
その理論を現場で検証できるのは、私たちしかいません。
研究者の理論をインプットし、私たちが実践してアウトプットを行うという
繰り返しができれば、この学問は益々発展することでしょう。
ぜひぜひ、その役割をぜひ土地家屋調査士が担いませんか?
大きいこと言い過ぎかな・・・
最後になりましたが、レビン小林久子先生、九州大学から一緒に来て講座を
してくれた学生、京都会の方々、すばらしい講座を開いていただけました
皆様に感謝いたします。
ありがとうございました!
※一部説明を短くするため、レビン小林久子先生の使用した表現と
違う部分があります。
==事務所(大阪府)==
江川土地家屋調査士事務所
大阪会の人間が、わざわざ京都へ??と
思われるかもしれませんが・・・
実は「紛争管理」の第一人者とも呼ばれているすごい人が来ていたのです!
九州大学のレビン小林久子先生です。
それ自体は新しい学問であるので、
知らない方のほうが多いですよね。
今日は集団間紛争発生のしくみについて学びました。
数人程度の集団から国単位の集団まで、その紛争が起こるメカニズムは
基本的にも同じであるということがよく分かりました。
今日の特に大切なキーワードは「多様性」でした。
私たちには固定観念や先入観があるので、人間の多様性に気が付きにくいという
ことがあります。 多様性は、身近な言葉でいうと個性ともいえます。
この人は、こんな人間だ!という決めつけをしてしまうと
その時点で、その人の違う面を感じ取ることは出来なくなってしまうのです。
自分がもし紛争に巻き込まれたら・・・
そんな時は人間の多様性を思い出して、攻めている相手は本当にそんな人間か
客観的に物事を捉えようと努力しなければなりません。
なんだ・・・簡単なことだね・・・と思われた方がもしいたら、
注意してくださいね。
そう言えるのは、紛争の当事者になっていない状態だからです。
人間の歴史の中で、常に争いが絶えないのは、紛争を引き起こす
人間の行動パターンがあるからです。
紛争に引きこまれ、そして当事者となっていくというメカニズムを
知らずして客観性を保つことは難しいことなのです。
今日の講義で意外なことに気がつきました。
集団紛争時の人間の行動パターンは、私が個人的に研究している
個人対個人の紛争発生時の心理的な作用と非常に似ていることです。
つまり人間の内面(心)の作用は、集団の人間の行動パターンにも
そのまま表れているということです。
これからの土地家屋調査士には、この紛争解決のための学問は必ず必要ですよね。
京都会では、それが先進的に行われているので、とても羨ましい限りです。
研究者による話は実務には通用しないと思っているかたもいるかもしれませんが、
その理論を現場で検証できるのは、私たちしかいません。
研究者の理論をインプットし、私たちが実践してアウトプットを行うという
繰り返しができれば、この学問は益々発展することでしょう。
ぜひぜひ、その役割をぜひ土地家屋調査士が担いませんか?
大きいこと言い過ぎかな・・・
最後になりましたが、レビン小林久子先生、九州大学から一緒に来て講座を
してくれた学生、京都会の方々、すばらしい講座を開いていただけました
皆様に感謝いたします。
ありがとうございました!
※一部説明を短くするため、レビン小林久子先生の使用した表現と
違う部分があります。
==事務所(大阪府)==
江川土地家屋調査士事務所
こんばんは。
今日は土地家屋調査士制度60周年と
不動産登記制度50年の記念イベント「境界シンポジウム in 大阪」
があり、無事、祝賀会も含め終了しました。
このイベントの対象者は議員さんから専門家から一般市民までと幅広い方が
来られていました。
気になったのは一般市民の方の参加が少ないということ。とても悲しいことですが・・・
仕方ありません。実際にイベントの中の話の多くは、専門家を対象としているのか?
と思うような難しい話が多かったのも事実です。一般市民の方にとっては
折角来たのに・・・と言われても仕方ないのかもしれません。
しかし、制度の中心で活躍される先生方の話は、私にとって非常にプラスとなりました。
業務のグレー部分になればなるほど中央の方の考え方を知っているほうが
作業がしやすいというのも、ありますしね。
今の制度の現状や、地籍調査についても、興味があるところで
フンフンとするところ、とても多かったです。
このイベントの中で、少し訂正すべきところがありました。
それは、大阪法務局長の講演です。
権利登記の登記官は形式審査権しか持たないというのは、旧不動産登記法の話で
H18の大改正によって、実質審査権に変わったという見方が強くなっています。
権利登記においても添付書類等に登記官が疑問を持てば、申請人等に面談等に
よる調査ができるようになりました。司法書士業界では、この改正により、
登記官は実質審査権をもったと考えています。
で、どうしてもちょっと気になったことがあったのですが・・・
最後の質問の時、一般市民の方から「土地の時効を無くしてほしい」という
意見がありました。その時の大阪法務局長の回答は
私に言われても困るから他に言ってほしい・・・というような回答でした。
しかも2~3度繰り返し市民から言われても同じようにあしらっていました。
これは本当に残念な光景でした。
一般市民がこのような席に参加しようというには、それなりの理由があってのこと
だと思います。 そして大勢の前で意見をいうだけの切実な思いがあったと思います。
確かに法務局長という立場は、直接法律を変えるような立場でありません。
しかし、この不動産登記制度の現在まで維持向上を成しえたのは、私たち資格者や、
その制度に関わる役所の方々の衆知の結晶によるものと思います。
今後の不動産登記法も同じことであり、今度は私たち一人一人が制度改革の当事者として
努力せずして改善は無いと考えるべきではないでしょうか。
今回参加した市民の方の心情も踏まえたうえで、その役所(法務局)のトップたる局長が
他人事発言しては絶対にいけないように思います。
今回の大阪法務局長の他人事発言は、意見の正誤以前の問題であり、
あのような大きな記念イベントだからこそ、残念なものに思えて仕方ありません。
あくまで私の個人的な思いですが、
他に行かれていた方にはどう映ったんでしょうね・・・。
結局、あまりイベントの内容に触れてないですね。
ぜひ一般の皆様にも知っておいていただければという内容も
ありましたので、これからのHPでご紹介していければと思います。
局長の話で悪いイベントの悪いイメージを持たないでくださいね。
それ以外は、ホントに良かったので。
一般市民の方への広報の一環として行うなら課題は残りますが、
参加者層が広いので難しいですね。。。
今件イベントのために尽力していただきました、役員や理事の方々
また縁の下の力持ちとなって活躍された事務員の方々
本当にありがとうございました。
==事務所(大阪府)==
江川土地家屋調査士事務所
今日は土地家屋調査士制度60周年と
不動産登記制度50年の記念イベント「境界シンポジウム in 大阪」
があり、無事、祝賀会も含め終了しました。
このイベントの対象者は議員さんから専門家から一般市民までと幅広い方が
来られていました。
気になったのは一般市民の方の参加が少ないということ。とても悲しいことですが・・・
仕方ありません。実際にイベントの中の話の多くは、専門家を対象としているのか?
と思うような難しい話が多かったのも事実です。一般市民の方にとっては
折角来たのに・・・と言われても仕方ないのかもしれません。
しかし、制度の中心で活躍される先生方の話は、私にとって非常にプラスとなりました。
業務のグレー部分になればなるほど中央の方の考え方を知っているほうが
作業がしやすいというのも、ありますしね。
今の制度の現状や、地籍調査についても、興味があるところで
フンフンとするところ、とても多かったです。
このイベントの中で、少し訂正すべきところがありました。
それは、大阪法務局長の講演です。
権利登記の登記官は形式審査権しか持たないというのは、旧不動産登記法の話で
H18の大改正によって、実質審査権に変わったという見方が強くなっています。
権利登記においても添付書類等に登記官が疑問を持てば、申請人等に面談等に
よる調査ができるようになりました。司法書士業界では、この改正により、
登記官は実質審査権をもったと考えています。
で、どうしてもちょっと気になったことがあったのですが・・・
最後の質問の時、一般市民の方から「土地の時効を無くしてほしい」という
意見がありました。その時の大阪法務局長の回答は
私に言われても困るから他に言ってほしい・・・というような回答でした。
しかも2~3度繰り返し市民から言われても同じようにあしらっていました。
これは本当に残念な光景でした。
一般市民がこのような席に参加しようというには、それなりの理由があってのこと
だと思います。 そして大勢の前で意見をいうだけの切実な思いがあったと思います。
確かに法務局長という立場は、直接法律を変えるような立場でありません。
しかし、この不動産登記制度の現在まで維持向上を成しえたのは、私たち資格者や、
その制度に関わる役所の方々の衆知の結晶によるものと思います。
今後の不動産登記法も同じことであり、今度は私たち一人一人が制度改革の当事者として
努力せずして改善は無いと考えるべきではないでしょうか。
今回参加した市民の方の心情も踏まえたうえで、その役所(法務局)のトップたる局長が
他人事発言しては絶対にいけないように思います。
今回の大阪法務局長の他人事発言は、意見の正誤以前の問題であり、
あのような大きな記念イベントだからこそ、残念なものに思えて仕方ありません。
あくまで私の個人的な思いですが、
他に行かれていた方にはどう映ったんでしょうね・・・。
結局、あまりイベントの内容に触れてないですね。
ぜひ一般の皆様にも知っておいていただければという内容も
ありましたので、これからのHPでご紹介していければと思います。
局長の話で悪いイベントの悪いイメージを持たないでくださいね。
それ以外は、ホントに良かったので。
一般市民の方への広報の一環として行うなら課題は残りますが、
参加者層が広いので難しいですね。。。
今件イベントのために尽力していただきました、役員や理事の方々
また縁の下の力持ちとなって活躍された事務員の方々
本当にありがとうございました。
==事務所(大阪府)==
江川土地家屋調査士事務所