筆界特定制度はご存知でしょうか?

今までは、土地境界を決める時にモメてしまったら、

どうしよ~!!

あたふたするしかありませんでしたが・・・

平成18年に画期的な制度が誕生したのです!

国が境界を決めてくれるなんてっ!

ただ、こう言われても一般の方にとっては

何が画期的なの? 今までとどう違うの?? 何か得する事あるの???

という感じだと思いますので、

気の向くかぎり探究していきたいので御付き合いくださいね。


※”脱”専門用語を目指してみます。 無理だったらゴメンなさい。。。

話を簡単にするために、「筆界」=(イコール)「土地境界」=(イコール)「境界」ということにしますね。


【 境界は誰のもの? 】

境界を決めようとしている2人(AさんBさん)がいます。

2人は何やら話し合っていますが・・・。

A 「境界って私とBさんの土地の”境”になる線ですよね。」

B 「じゃあ2人で話さえ合えば専門家なんか居なくても簡単に境界が決まりそうだよね~♪」


ところが、そんな2人の背後に・・・・巨大な権力の影が!

というと大げさですよね。


国 「わしが定めた境界を勝手に動かすんじゃない!!」 

AB 「えーっ」

A 「私とBさんの境になんで国が関係あるの?」

国 「そもそも あなた方の先祖が土地を所有する時に、私が境界線を定めたんじゃよ。」

B 「でも、Aさんは私の親戚で、30年ほど前に私の土地を半分に割ってAさんの父に譲ったんだから

   あなた関係ないんじゃありません? 」

国 「土地を割るのを”分筆”と言うんじゃが、その際に登記申請の手続をしているじゃろ。

   申請先はわしの機関である法務局のはずじゃ。

   つまり わしの手で新たな境界線を引いたのじゃ。  関係あるじゃろう!」

AB 「じゃあ、私達に境界を示してくれるんですね!」

国 「いやじゃ。」


2人はコケる←吉本新喜劇を想像してください。


B 「どうして~! あなたが定めたのなら出来るでしょう?」

国 「30年も前の話をわしが細かく知ってるわけなかろう。

   そもそも30年前にBさんが提出した分筆の図面は、一応あるにはあるが・・・

   あまりに大雑把な書き方で、わしには ようわからん。」

B 「でもその当時に、ちゃんと手続できてますよ。 正しい手続したはずですよっ。 」

国 「その当時は今のように境界でギスギスするなんて思ってなかったんじゃ。

   境界線の位置が少々違っても、確認も無いまま登記ができてたんじゃよ。

   今となっては後の祭りということじゃ。 」

A 「じゃあ、私達にどうしろっていうの?」

詰め寄るAさん。 

そして話は暗転していくのであった・・・。

つづく

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なぜかいつの間にかストーリー風になってしまいました。

そんな風にするつもりは無かったのに。。。

構成も考えず話を進めてしまいました。(^^;



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江川土地家屋調査士事務所